パンパンのクローゼットに、見て見ぬフリをしていた私
「服は、たくさんある。はずなのに、今日も着ていく服がない…」
毎朝、クローゼットの前で途方に暮れるのが、私のお決まりのモーニングルーティンでした。ぎゅうぎゅうに詰め込まれた服たちを眺めては、結局いつも同じような服を手に取ってしまう。
そんな自分に、うっすらと自己嫌悪を感じながら。
そして今年も、あの季節がやってきました。
そう、衣替えです。夏物と冬物が混在し、もはやカオスと化したクローゼットを整理するなんて、考えただけで憂鬱…。でも、心のどこかで分かっていたんです。「今年こそ、なんとかしなきゃ」って。
そこで私は決意しました。今年こそ、ただ服を入れ替えるだけじゃない。クローゼットと、溜め込みがちな自分自身の心と、本気で向き合ってみよう、と。
まずは現実を直視。クローゼットの服を全部出してみた光景がこちら

決戦の日は、週末の土曜日。覚悟を決め、クローゼットの扉を開け放ち、そこにある服を一枚残らずベッドの上に出してみました。
出てくる、出てくる…。Tシャツ、ニット、スカート、ワンピース。自分でも忘れていたような服まで次々と現れ、あっという間にベッドは服の巨大な山に。その光景を前に、私はただただ愕然としました。
「これが…私が今まで溜め込んできたモノのすべて…?多すぎる…」
正直、5分ほど心が折れかけました(笑)。
でも、ここで逃げたらまた同じことの繰り返し。私は奮起し、この一大プロジェクトを乗り切るための「儀式」を始めることにしたんです。
- お気に入りのアップテンポな音楽をかける!
 - 美味しいコーヒーを淹れて、気合を入れる!
 - 「これは仕事だ」と自分に言い聞かせる!
 
単純ですが、これが意外と効果的。さあ、いよいよ服の山との直接対決です。
長年クローゼットに居座っていた「手放せない服」たちの言い分
服を「今の自分に必要か」という基準で仕分け始めると、次々と手強い敵が現れました。
そう、心の中でささやきかけてくる「手放せない服」たちの言い分です。
🧥 高かったコートの言い分:「私の値段、忘れたとは言わせないわよ?」
数年前に清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったブランド物のコート。流行りが変わってあまり着ていないけど、値段を思い出すと手放せない…。
これぞ「サンクコスト(埋没費用)の呪い」です。でも、ふと思ったんです。「着ないで眠らせておく方が、このコートにとっても私にとっても勿体無いんじゃないか?」と。そこで、ダメ元で『ブランディア』のような宅配買取サービスに査定を申し込んでみることに。
結果、ランチ数回分のお小遣いに!罪悪感なく手放せたうえに、臨時収入まで得られて一石二鳥でした。
👖 痩せたら着るジーンズの言い分:「キミならできる!あと3キロ!」
いつか来るかもしれない「痩せた未来の自分」のために、何年もスペースを占拠し続けていたジーンズ。これを手に取るたびに、「ああ、私まだ痩せられてないな」と小さな自己否定を繰り返していたことに気づきました。
もうやめよう。未来の自分より、今の自分を素敵に見せてくれる服を大切にしよう。そう決めて、このジーンズとはサヨナラしました。
👕 思い出のTシャツの言い分:「あの夏を、一緒に過ごしたじゃないか…」
ヨレヨレだけど、学生時代の思い出が詰まっていて捨てられないバンドTシャツ。
これは手強い相手でした。でも、本当に大切なのはモノではなく、そこにある思い出。私はスマホでTシャツの写真を撮り、「今までありがとう」と心で呟いて、手放すことに決めました。
データとして残しておけば、いつでも思い出に浸れますからね。
さようなら、そしてありがとう。私が決めた「手放し方」の3つのルール

そんな心の葛藤を経て、私は自分なりのシンプルな「手放すルール」を3つ決めました。
この物差しがあったから、最後までやり遂げられたんだと思います。
- ルール1:この1年で、心から楽しんで着たか?
 - ルール2:今の自分を、素敵に見せてくれるか?
 - ルール3:毛玉やヨレはないか?(見て見ぬフリをしない)
 
この3つの質問に「YES」と即答できない服は、思い切って「ありがとう」と感謝して手放すことに。まだ綺麗な服はフリマアプリに出品したり、宅配買取に出したり。
そうやって、次の活躍の場を見つけてあげることで、罪悪感なく手放すことができました。
選び抜かれた「一軍」だけが残ったクローゼット、その景色は…
数時間後。あれだけあった服の山は半分以下になり、がらんとしたクローゼットの空間が目の前に現れました。その清々しさといったら!
そこに、選び抜かれた「一軍」の服たちを戻していきます。
この作業が、本当に楽しかったんです。特に、今回思い切って投資した収納テクニックが、想像以上の効果を発揮してくれました。
まず、バラバラだったハンガーを、滑らないと評判の『MAWAハンガー』に統一。これだけで、クローゼットの収納量が1.5倍くらいに感じられるし、何より見た目が美しい!まるでセレクトショップのようで、うっとりしてしまいます。
引き出しの中は、SNSで見て気になっていた無印良品の『高さが変えられる不織布仕切りケース』を導入。今までごちゃごちゃの無法地帯だった靴下やTシャツが、綺麗に整列しているのを見た時は、思わず「おお…」と声が漏れました。
これでもう、引き出しの中で靴下の片方が迷子になることもありません。
スペースに余裕が生まれたクローゼットは、服と服の間に隙間があって、風通しも良さそう。服たちもどこか心地よさそうに見えました。
クローゼット改造で本当に役立った神アイテム
ちなみに、今回の私の挑戦を支えてくれた「神アイテム」たちを、改めてご紹介させてください。
これらがなかったら、途中で心が折れていたかもしれません(笑)。
- 宅配買取『ブランディア』:「どうせ値段なんて…」と思っていたブランド古着が、予想外のお小遣いに。箱に詰めて送るだけなので、忙しい人にもおすすめです。
 - 滑らないハンガー『MAWAハンガー』:クローゼットの収納力と見た目を劇的に改善してくれます。服がずり落ちるストレスからも解放されました。
 - 引き出し整理の救世主『無印良品 仕切りケース』:引き出しの中が驚くほどスッキリ。立てる収納を実現するための必須アイテムです。
 
これらのアイテムは、探しやすいように記事にまとめておきますね!

クローゼットをひっくり返してわかった、驚きの変化
片付けを終えて数週間。私の生活には、驚くような変化がありました。
✔️ 朝の服選びが、5分で終わるようになった。
クローゼットには大好きな服しかないので、どれを手に取っても気分が上がるんです。悩む時間がなくなり、朝の時間に余裕ができました。
✔️ 「セールでとりあえず買う」という無駄遣いがなくなった。
自分がどんな服を持っているか完全に把握できたので、「似たような服、持ってたな」と気づけるように。衝動買いが減り、お財布にも優しくなりました。
✔️ 心に余裕ができた。
探し物が見つからないイライラや、片付かない部屋を見るたびに感じていた罪悪感から解放され、心がとても軽くなりました。部屋の乱れは、心の乱れ。本当だったんですね。
もし、あなたが昔の私のように、開かずのクローゼットの前でため息をついているなら。
この秋、だまされたと思って、クローゼットをひっくり返してみませんか?それはきっと、単なる片付けではなく、これからの自分をもっと好きになるための、素敵な冒険になるはずです。


